「レッドブック」の見方と使い方!これだけは知っておきたい知識まとめ

あなたは「レッドブック」というものをご存知でしょうか。

普段あまりお目にかかれないレッドブックとは一体どんなものかということや、レッドブックがどのように使えて、どう見ればいいのかといったことまで、レッドブックのすべてをご紹介します。

レッドブックってなに?

一部の世界では非常に重宝されているものが「レッドブック」と呼ばれている赤い本です。

このレッドブック、正しくは有限会社オートガイドが発行する「オートガイド自動車価格月報」という名称の書籍です。

この通称「レッドブック」とは、各メーカー・車種別に、

  • 中古車下取り価格
  • 中古車卸売価格
  • 仕様
  • 型式
  • 新車価格
  • 中古車小売価格

といったことが記載されており、主に中古車販売・買取店や保険会社・弁護士事務所といったところから多く買われています。

有限会社オートガイドとはどんな会社?

レッドブックの発行元である、有限会社オートガイドとは一体どんな会社なのでしょうか。

ウェブサイト(http://www.red-book.jp/)によると、レッドブックは、創刊が1958年(昭和33年)となっており、すでに60年もの歴史がある会社で、一貫して自動車価格のみを販売している企業です。

60年のデータの積み重ねにより様々なメーカーや車種の情報が構築されているため、いろいろな業界からのオーダーが絶えず、このレッドブックが自動車価格の標準となっているということがわかります。

レッドブックは書店で売っていない

レッドブックの記載内容を書きましたが、「おや?下取りや卸売りの価格がわかるということは、中古車を売ったり買ったりの時は相当使えるんじゃ?」と思った方が相当数いるのではないでしょうか。

となると、極端な話これでビジネスもできてしまうし、中古車の売却時には下取り額がわかるといったことや、逆に中古車を買いたいといった時も、卸売価格がわかっていれば、あまりにもかけ離れた金額の車は選択肢から外す、といった判断をする材料となりうるのでこれはぜひ欲しいところです。

しかし、残念ながらレッドブックは街にある書店では手に入らないものとなっており、オートガイド社のウェブサイトからしか手に入りません。

この辺りはBtoC(会社対個人)ではなく、BtoB(会社対会社)をメインとした考えがあるものと推測ができますし、あまり個人には…といったこともあるのかな?と邪推したくなってしまいますね。

実は業者ではない一般人でも買える?

このレッドブック、ぱっと見は業者向けの本という印象ですが、一般の方でも購入することができるのでしょうか。

答えは「YES」です。

業者はもちろんのこと一般の方でも注文することはできますが、注文ページには注意書きがあり、
「60年以上の歴史を持つ自動車価格月報業界(自動車・損保・法曹・官公庁など)のプロ用です」
との記載があるとおり、あくまでも「プロ用」なので、一般の方はあまり購入しない傾向が強いものとなっています。

そして、レッドブックの注文方法についてですが、オートガイド社のウェブサイトにある購入方法(http://www.red-book.jp/info.html)を見てみるとわかりますが、注文方法は、

  • PDFを印刷してFAX
  • 電話

のいずれかとなります。

どうしても欲しい方、状態のいい中古車を見つけたけど本当にこの価格が妥当なのか、といったことに迷っている方は手に入れてみるのもいいかもしれません。

レッドブックの値段は?いくらするの?

さて、レッドブックがいろいろ役に立ちそうなのは分かりましたが、肝心なのはそのお値段ではないでしょうか。

実は「レッドブック」というものは1冊の本ではなく区分けがされており、すべてひっくるめて総称を「レッドブック」と呼んでいます。

では、それぞれいくらするのかを表にしたので見てみてください。

書籍名 金額(年額) 備考
商用車(トラック/バス) \7,800 隔月(奇数月)発行
国産乗用車 \10,800 毎月発行
軽自動車/二輪車 \4,700 隔月(奇数月)発行
輸入自動車 \7,200 隔月(奇数月)発行
全シリーズ \27,000
国産車シリーズ \22,000

となっており、高いか安いかはそれぞれの方の感覚になってくるのでなんともいえないですが、「年額」なのでいわゆる定期購読ということになります。

なので、一度だけ必要でそのあといらないということになったとしても、金額は1年分必要となりますので、注意が必要です。

レッドブックの使い道とは?

ではレッドブックとは何かといったことや、価格については分かりましたが、これはどんな使い道があるのでしょうか。

そしてここで疑問が…

  • いったい誰が
  • どんな時に
  • どういった用途で

このレッドブックを使うんだろう?と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

レッドブックは誰が使うの?

レッドブックは誰が使うことが多いのでしょうか?

レッドブックを使うのは、

  • 中古車買い取り店
  • 中古車販売店
  • 損害保険会社(自動車保険)
  • 法律事務所
  • 官公庁

といった業種の方が主に使っています。

「え?これ?」といった業種も中にはあったという方も多いと思います。

中古車関連ならわかりますが、

  • 損害保険会社
  • 法律事務所
  • 官公庁

この3つがなぜ?と思いませんか?

なぜこの3業種で必要なのかを紐解いていきます。

損害保険会社がレッドブックを必要とする理由はコレ

損害保険会社、中でも自動車保険を扱う会社はレッドブックをほぼほぼ使っています。

その理由は、「自動車の価値を知り、いくらまでなら車両保険として支払っても許容なのか」ということを知るバロメーターとなっているからです。

例えば、事故を起こしてしまい、自動車が全損(完全に壊れてしまった状態)したとして、このドライバーは車両保険をかけていました。

車両保険金額は200万円の設定としていましたが、自動車は月日が経てばその価値は落ちていきます。

購入した時よりも自動車の価値は落ちますから、購入金額そのままの額を車両保険額に設定しても、あくまでもその額は「上限金額」であって「保証金額」ではありません。

このドライバーの車はレッドブックで120万円と記載があれば、車両保険は120万円しか入ってこない、ということになります。

このように、損害保険業界では、事故が起こってしまった際の車両保険額のバロメーターとして使われることが多いです。

法律事務所でもレッドブックが?

法律事務所でのレッドブックはいったいどんな使われ方をしていると思いますか?

先ほどの損害保険と似ているのですが、これもやはり「交通事故」の裁判の時に主に使われることが多いです。

というのも、相手方が無保険状態だったり、相手方保険会社の金額に納得できない!といった際は弁護士に依頼して法廷で決着をつけるということがあります。

この際、自分の車の価値をしっかりと示すことで妥当な金額を勝ち取ることができるということが多くあります。

官公庁でなぜ必要?

最も意外なのがこの官公庁ではないでしょうか。

官公庁には公用車が多くありますが、その公用車はすべてが新車ということではないのです。

程度の良い中古車に「○○市役所」のような文字を入れて、公用車として使用するといったことが往々にしてありますが、この公用車を購入する際に使うことがありますが、頻度としてはそこまで多くないので官公庁での活躍はそこまで大きくないことが多いです。

レッドブックはどんな時に使うのか

ここまで読んでいただいた方は大体見えてきているとは思いますが、レッドブックは、

  • 中古車売買
  • 損害保険(自動車保険)請求時
  • 事故関連の裁判時

といった時に使われることが多いものです。

こう見てみるとやはり「プロ用」のものであるという印象が一層強くなる、というニュアンスがありますが、改めて言うと、個人で所有しても問題ないのでOKですよ。

一般人が手に取って必要なものなの?

さて、プロ用のとしての印象が強いレッドブックですが、一般人が手に取って何が必要なのか、メリットとデメリットを表にしてみます。

シチュエーション メリット デメリット
中古車売却 買取相場が一目でわかる 1回の購入のために年額を払う

(定期購読に申し込む)

中古車売却 下取り価格がわかるから適正金額で取引できる。
中古車購入 卸値がわかるからどれだけ利益を乗せているかがわかる。

ということが挙げられます。

これを得ととるか損と見るかは人それぞれなので、皆さんそれぞれで判断してもらえれば大丈夫です!

レッドブックの見方

ここまで、レッドブックとは何か?といったことやどういった場面でだれが使うのか、といったことを説明しましたが、実際にレッドブックとはどう見ていけばいいのでしょうか。

レッドブックは特殊なことは特に書いていないので、多少でも車のことに興味がある方なら、車のカタログは見たことがあると思います。

そのカタログの中にあるスペック表の延長線上だと思ってもらえればいいのではないでしょうか。

ちなみにレッドブックのサンプル(PDF)はここ(http://www.red-book.jp/about.html)にあるので、気になる方は一度ダウンロードしてみてみるとよりイメージが湧きやすくなるはずです。

レッドブック内の用語解説

では、レッドブックに載っている用語の解説をします。

中古車価格・掲載期間 ここに表記されている掲載期間内の中古車価格が載っています。裏を返せば、この期間外の価格はレッドブックには掲載されていません。
価格内容 ここに

「下取り」

「卸」

「小売り」

と記載のあるもは、その価格が掲載されています。

 

「保険対象価格」

と記載のあるものは、その車の保険の対象金額が掲載されています。

中古車価格 下取千円 この車を下取る際の金額です。

金額は千円単位です。

中古車価格 卸売千円 この車を仕入れる際の最低金額です。

オートオークションではこれを下回る金額で出ることはほぼありません。

仕様 主に

・駆動方式

・排気量

・グレード

・乗車人数

が記載されています。

車のカタログと同一の内容です。

認定型式 エンジンの型式が記載されています。

こちらもカタログと同一です。

通称型式 認定型式に数字や英字が足されたもので、これを見ることでグレードがわかるようになります。
類別区分番号 ここにある数字が車検証にあれば、改造等がされていないということになります。
新車発売当時 千円 発売当時の価格。千円単位です。
中古車小売 千円 中古車の最低小売価格です。

これを下回る価格で販売されることはないです。

レッドブックを見るうえで、表に載っているこれらの用語はなんとなくでも理解しておくと読むのに苦労しなくて済むようになります。

レッドブックをどう見ればいいのか

レッドブックを手に取ってもどう見ていけばいいのかわからなくなってしまう方もいるかもしれません。

レッドブックを見るときは、「何をしたいのか、目的をはっきりさせる」ということが大切になってきます。

中古車を買いたいのか売りたいのか、それだけでも見るところが変わります。

買いたいのなら、小売りと卸売の価格を見て、売りたいのなら下取りの価格を見るといった違いです。

ご自身の車の型式がわからない場合は、車検証に型式が書いてあるので、見てみると一発で判明しますよ。

見たうえでどう活かすか

レッドブックを見たら、その情報をどう活かしていけばいいのでしょうか。

これもまた用途によって変わってきますので千差万別というのが実情です。

個人が中古車の売買をしたいのか、オートオークションの最低価格を知りたいのか、はたまた保険会社の方が車両保険はいくらまで出せるのかを知りたいのか、それとも弁護士が裁判のために情報を集めたいのか…たくさんの用途によって情報はいろいろと加工され使われます。

レッドブックを手に取ってあなたが何をしたいのか、それさえ明確になっていれば迷子になることは少なくて済むでしょう。

まとめ

いかがでしたか?レッドブックを知ってい方も知らなかった方も、一度手に取って見てみたくなったというように感じられたのではないでしょうか。

普段使う使わないは別にしてでも、自分の乗っている車やバイクの買い取り額がどのくらいということがわかったり、万が一事故にあって全損となってしまった時も、これを知っていれば保険会社との交渉もすんなりいきやすくなるとも考えられますよね。

なかなかお目にかかれない「レッドブック」なので、どこかで見かけたらできるだけ見せてもらうということにトライしてみてもいいかもしれないですね。

その時は、ここで書いた見方を思い出して見てもらえたら幸いです。

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